.\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1993 Eric P. Allman. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" .\" %Id: smrsh.8,v 8.11.16.2 2000/12/15 19:50:46 gshapiro Exp % .\" .\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/smrsh/smrsh.8,v 1.3.6.2 2001/02/01 00:54:44 gshapiro Exp % .\" .\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/smrsh.8,v 1.7 2001/05/14 01:09:59 horikawa Exp $ .\" .TH SMRSH 8 "%Date: 2000/12/15 19:50:46 %" .SH 名称 smrsh \- sendmail用に制限されたシェル .SH 書式 .B smrsh .B \-c command .SH 解説 .I smrsh は、 .IR sendmail (8) の設定ファイルで、 .I sh の代わりに ``prog'' メーラとして使用する事を目的としています。 .I smrsh は、システムの全体的なセキュリティを改善するために、 .I sendmail の ``|program'' 書式により起動する事ができるコマンドを制限します。 つまり、もし ``悪者'' が alias ファイルや forward ファイルを経由せずに sendmail からプログラムを実行する事ができたとしても、 .I smrsh を使えば、彼(あるいは彼女)が実行できるプログラムを制限する事ができるのです。 .PP 簡単に言うと、 .I smrsh は、実行可能なプログラムを単一のディレクトリに存在するものと、 シェル組み込みコマンドの ``exec'', ``exit'', ``echo'' だけに限定します。 このディレクトリは、デフォルトでは、/usr/libexec/sm.bin です。 これにより、システム管理者は利用可能なコマンドを選択する 事ができます。 更に、 .I smrsh は、``end run'' 攻撃を防ぐために、コマンド行に `\`', `<', `>', `;', `$', `(', `)', `\er' (復改文字), `\en' (改行文字) の文字を含むコマンドは実行しません。 ``||'' と ``&&'' は、許可されており、次のようなコマンドを使用可能です: ``"|exec /usr/local/bin/procmail -f- /etc/procmailrcs/user || exit 75"'' .PP プログラム名の前にあるパス名は全て取り除かれるため、 ``/usr/bin/vacation'', ``/home/server/mydir/bin/vacation'', ``vacation'' などは全て ``/usr/libexec/sm.bin/vacation'' と解釈されます。 .PP システム管理者は、 sm.bin ディレクトリに置くプログラムを選ぶ際には慎重な 判断をすべきです。適切な物としては、 .IR vacation (1) や .IR procmail (1) などがあげられるでしょう。いかなる要望があっても、シェルや、 .IR perl (1) などのシェルに似たプログラムを sm.bin に入れてはいけません。 これは、単に任意のプログラムを実行する事を制限するだけで、 ``#!''書式を用いた、シェルスクリプトや perl スクリプトを sm.bin ディレクトリに入れる事を制限する訳ではありません。 .SH コンパイル コンパイルはほとんどのシステムでつまらないものです。 デフォルトのサーチパス (デフォルトでは``/bin:/usr/bin'') を変更するためには、\-DPATH=\e"\fIpath\fP\e" を 使用する必要があり、また、 デフォルトのプログラムディレクトリ (デフォルトでは ``/usr/libexec/sm.bin'') を変更するためには、\-DCMDBIN=\e"\fIdir\fP\e" を 使用する必要があります。 .SH 関連ファイル /usr/libexec/sm.bin \- 制限されたプログラム用のディレクトリ .SH 関連項目 sendmail(8)