JS_KANTAN_SHO(3) | Library Functions Manual | JS_KANTAN_SHO(3) |
名称¶
js_kantan_sho() 小文節単位で単文節変換を行う。
形式¶
#include "jslib.h" int js_kantan_sho(env,yomi,hinsi,fzk,vec,vec1,rb) struct wnn_env *env; /* 環境 */ w_char *yomi; /* 読み列 */ int hinsi; /* 品詞番号 */ w_char *fzk; /* 付属語文字列 */ int vec; /* 接続ベクター */ int vec1; /* 接続ベクター */ struct wnn_ret_buf *rb; /* 変換結果を返すエリアへのポインタ */
機能¶
- 読み yomi
を小文節として単文節変換し、第一候補を返す。
hinsi, fzk は、yomi の文節の前の文節の品詞番号、付属語文字列を指定する。
品詞番号、付属語文字列を指定した場合は、yomi を前の文節に接続できる 小文節(前の文節を含めて大文節となる)として変換する。 前の文節に接続できる候補が無い場合は、大文節の先頭になれるものを返す。 それもない場合は、大文節の先頭になれないもの(その前に、指定した品詞以外 の品詞がこなくてはいけないもの。たとえば、hinsi に名詞を指定したときの 助数詞:助数詞の前には、数詞がきて大文節となる)を返す。
このうちどの候補が選ばれたかは、rb->buf->sbn->status に返される。
WNN_CONNECT 指定された(品詞、付属語)に接続できた WNN_SENTOU 大文節の先頭 WNN_NOT_CONNECT 大文節の先頭になれないし、前に接続できない WNN_GIJI 疑似文節として変換した
前の文節に付属語が無い場合は、NULL を指定する。
前の小文節とは大別文節として変換する時は、hinsi に、
WNN_BUN_SENTOU (大文節の先頭になれるもの) WNN_ALL_HINSI (全ての小文節)
を指定する。vec、vec1 は、変換のための終端ベクトルを指定する。 後ろの小文節の前端ベクトルを指定する。その場合は、yomi の最後の文節に 後ろの文節を含めたものが大文節となる。 後ろの小文節とは別大文節として変換する時は、vec、 vec1 に、
WNN_VECT_KANREN (連文節変換の終端ベクトル) WNN_VECT_KANTAN (単文節変換の終端ベクトル) WNN_VECT_KANZEN (全候補取出しの終端ベクトル) WNN_VECT_BUNDETSU(文節の終端ベクトル)
を指定する。vec に指定した終端ベクトルは、vec1 に指定した終端ベクトルよりも、評価 基準が高くなる。 通常、vec には後ろの小文節の前端ベクトルを、vec1 には、WNN_VECT_KANREN を指定する。 vec1 に指定すべき終端ベクトルがない場合は、WNN_VECT_NO を指定する。 この場合 vec のみが変換に使用される。
vec に接続できる文節か、vec1 に接続できる文節かは、 rb->buf->sbn->status_bkwd に返される。 vec に接続できた場合は、WNN_CONNECT_BK が、vec1 に接続できた場合は、 WNN_NOT_CONNECT_BK が返される。 この値は、yomi に指定した、最後語の文節のみが有効である。
rb には、変換結果が返るエリアへのポインタ(struct wnn_ret_buf *)を指定す る。rb は、ユーザが用意し *rb = {0, NULL} に初期化する。 rb->buf に変換結果の小文節の情報(struct wnn_sho_bunsetsu *)が返される。
付属語ファイルが読み込まれていない場合は、エラーとなる。
リターンバリュー¶
正常終了時には、小文節数を返す。 異常終了時には、-1 を返す。
30 September 1991 |