Scroll to navigation

FREXP(3) Linux Programmer's Manual FREXP(3)

名前

frexp, frexpf, frexpl - 浮動小数点実数を小数成分と整数成分に変換する

書式

#include <math.h>
double frexp(double x, int *exp);
float frexpf(float x, int *exp);
long double frexpl(long double x, int *exp);

-lm でリンクする。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

frexpf(), frexpl():

_ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

これらの関数は浮動小数点実数 x を正規化小数と指数に分解し、 指数を *exp に格納する。

返り値

これらの関数は正規化小数を返す。 引数 x がゼロでない場合、この正規化小数は x に 2 の累乗を乗じたものであり、その絶対値は 常に 1/2 以上 1 未満、つまり [0.5,1) となる。

x がゼロの場合、正規化小数はゼロになり *exp にはゼロが格納される。

x が NaN の場合、NaN が返される。 *exp の値は不定である。

x が正の無限大 (負の無限大) の場合、 正の無限大 (負の無限大) が返される。 *exp の値は不定である。

エラー

エラーは発生しない。

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

インターフェース 属性
frexp(), frexpf(), frexpl() Thread safety MT-Safe

準拠

C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

このプログラムを実行すると以下のような結果となる:


$ ./a.out 2560
frexp(2560, &e) = 0.625: 0.625 * 2^12 = 2560
$ ./a.out -4
frexp(-4, &e) = -0.5: -0.5 * 2^3 = -4

プログラムのソース

#include <math.h>
#include <float.h>
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
int
main(int argc, char *argv[])
{

double x, r;
int exp;
x = strtod(argv[1], NULL);
r = frexp(x, &exp);
printf("frexp(%g, &e) = %g: %g * %d^%d = %g\n",
x, r, r, FLT_RADIX, exp, x);
exit(EXIT_SUCCESS); }

関連項目

ldexp(3), modf(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2020-06-09