GETSERVENT(3) | Linux Programmer's Manual | GETSERVENT(3) |
名前¶
getservent, getservbyname, getservbyport, setservent, endservent - サービスのエントリーを取得する
書式¶
#include <netdb.h>
struct servent *getservent(void);
struct servent *getservbyname(const char *name, const char *proto);
struct servent *getservbyport(int port, const char *proto);
void setservent(int stayopen);
void endservent(void);
説明¶
getservent() 関数はサービスのデータベース (services(5) 参照) から次のエントリーを読み込み、 そのエントリーを servent 構造体の要素別のフィールドに格納し、 その構造体を返す。 必要であれば、データベースへの接続がオープンされる。
getservbyname() 関数は、 プロトコル proto を用いるサービスの名前 name にマッチするエントリーをデータベースから探し、 そのエントリーを収めた servent 構造体を返す。 proto が NULL の場合は、任意のプロトコルにマッチする。 必要であれば、データベースへの接続がオープンされる。
getservbyport() 関数は、 プロトコル proto を用いるサービスのポート番号 port にマッチするエントリーをデータベースから探し、 そのエントリーの内容を収めた servent 構造体を返す (ポート番号 port はネットワークバイトオーダで指定する)。 proto が NULL の場合は任意のプロトコルにマッチする。 必要であれば、データベースへの接続がオープンされる。
setservent() 関数はデータベースへの接続をオープンし、 次の読み込みエントリーを先頭のエントリーに設定する。 stayopen が 0 でない場合、 一つ一つの getserv*() 関数の呼び出し間でデータベースへの接続をクローズしない。
endservent() 関数はデータベースへの接続をクローズする。
servent 構造体は <netdb.h> で以下のように定義されている。
struct servent {
char *s_name; /* official service name */
char **s_aliases; /* alias list */
int s_port; /* port number */
char *s_proto; /* protocol to use */ }
servent 構造体のメンバーは以下の通り。
返り値¶
getservent(), getservbyname(), getservbyport() 関数は、 静的に割り当てられた servent 構造体へのポインターを返す。 エラーが起こったり、ファイルの末尾に達した場合は NULL を返す。
ファイル¶
- /etc/services
- サービスのデータベースファイル
属性¶
この節で使用されている用語の説明は attributes(7) を参照のこと。
Interface | Attribute | Value |
getservent() | Thread safety | MT-Unsafe race:servent race:serventbuf locale |
getservbyname() | Thread safety | MT-Unsafe race:servbyname locale |
getservbyport() | Thread safety | MT-Unsafe race:servbyport locale |
setservent(), endservent() | Thread safety | MT-Unsafe race:servent locale |
In the above table, servent in race:servent signifies that if any of the functions setservent(), getservent(), or endservent() are used in parallel in different threads of a program, then data races could occur.
準拠¶
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, 4.3BSD.
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2020-12-21 | GNU |