LSEARCH(3) | Linux Programmer's Manual | LSEARCH(3) |
名前¶
lfind, lsearch - 配列を線形検索する
書式¶
#include <search.h>
void *lfind(const void *key, const void *base, size_t *nmemb, size_t size, int(*compar)(const void *, const void *));
void *lsearch(const void *key, void *base, size_t *nmemb, size_t size, int(*compar)(const void *, const void *));
説明¶
lfind() と lsearch() は、 size バイトの要素 *nmemb 個からなる配列 base から、 key を線形検索する。比較を行うのは compar が参照している関数で、 これは 2つの引数を持ち、1つめの引数が key を、2つめの引数は配列メンバーを指す。また compar は、 key が配列のメンバーとマッチしたなら 0、そうでなければ 0 以外を返すことが期待されている。
lsearch() は、マッチする要素を見つけられなかったとき、 配列の最後に key をつけ加える。そして *nmemb を 1 ふやす。 したがって、この関数を使用する際には、マッチする要素が存在するか、 もしくは配列に要素を追加するための領域があるか、を把握しておく必要がある。
返り値¶
lfind() の返り値は、配列のマッチしたメンバーへのポインターである。 もしマッチするメンバーが見つからないと NULL を返す。 lsearch() の返り値も、配列のマッチしたメンバーへのポインターである。 マッチするメンバーが見つからなかったときは、 新たにつけ加えたメンバーへのポインターを返す。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
lfind(), lsearch() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, SVr4, 4.3BSD. libc には libc-4.6.27 以降で実装されている。
バグ¶
関数の名前の選び方がよくない。
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2017-09-15 | GNU |