PTHREAD_ATTR_SETSTACKSIZE(3) | Linux Programmer's Manual | PTHREAD_ATTR_SETSTACKSIZE(3) |
名前¶
pthread_attr_setstacksize, pthread_attr_getstacksize - スレッド属性オブジェクトのスタックサイズ属性の設定/取得を行う
書式¶
#include <pthread.h>
int pthread_attr_setstacksize(pthread_attr_t *attr, size_t stacksize); int pthread_attr_getstacksize(const pthread_attr_t *attr, size_t *stacksize);
-pthread でコンパイルしてリンクする。
説明¶
pthread_attr_setstacksize() 関数は、 attr が参照するスレッド属性オブジェクトのスタックアドレス 属性を stacksize で指定された値に設定する。
スタックサイズ属性により、 スレッド属性オブジェクト attr を使って作成されたスレッド に割り当てられる最小サイズ (バイト単位) が決定される。
pthread_attr_getstacksize() は、 スレッド属性オブジェクト attr のスタックアドレス属性を stacksize が指すバッファーに入れて返す。
返り値¶
成功すると、これらの関数は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外のエラー番号を返す。
エラー¶
pthread_attr_setstacksize() は以下のエラーで失敗する場合がある。
- EINVAL
- スタックサイズが PTHREAD_STACK_MIN (16384) バイト未満である。
いくつかのシステムでは、 pthread_attr_setstacksize() は stacksize がシステムのページサイズの倍数でない場合にも エラー EINVAL で失敗する。
バージョン¶
これらの関数は glibc バージョン 2.1 以降で提供されている。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
pthread_attr_setstacksize(), pthread_attr_getstacksize() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
注意¶
新しいスレッドのデフォルトのスタックサイズの詳細については pthread_create(3) を参照。
スレッドのスタックサイズは、スレッド作成時点では固定である。 メインスレッドだけがスタックを動的に伸ばすことができる。
pthread_attr_setstack(3) 関数を使うと、 アプリケーションは、スレッドが使用するスタックとして、 呼び出し側で割り当てたスタックのサイズと場所を指定できる。
バグ¶
glibc 2.8 の時点では、指定された stacksize が STACK_ALIGN (ほとんどのアーキテクチャーでは 16 バイト) の倍数でない場合、 stacksize は小さくなる方向にに丸められる。これは POSIX.1 に違反している。 POSIX.1 では、割り当てらたスタックの大きさは少なくとも stacksize バイトになると書かれている。
例¶
pthread_create(3) を参照。
関連項目¶
getrlimit(2), pthread_attr_init(3), pthread_attr_setguardsize(3), pthread_attr_setstack(3), pthread_create(3), pthreads(7)
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2020-06-09 | Linux |