afpd.conf(5) | File Formats Manual | afpd.conf(5) |
名前¶
afpd.conf - afpd(8) によって使われる設定ファイル。ファイル共有サービスの設定する説明¶
/etc/netatalk/afpd.conf は afpd によって使われる設定ファイルで、 それを提供する個々の仮想ファイルサーバーの動作と設定を決定する。# が先頭にない行が解釈される。 設定ファイルの行は以下のように構成される:
server name [ options ]
path は、完全なフルパス名・シェルの省略形 ~ を使ったパス名・ 以下に示す代入変数のいずれかを使ったパス名、でなければならない。
指定可能なオプションとその意味を以下に示す:
- AppleVolumes ファイル
- -defaultvol [path]
- AppleVolumes.default ファイルのパスを指定する (デフォルトは /etc/netatalk/AppleVolumes.default)。
- -nlspath [path]
- コードページのパスを指定する (デフォルトは /etc/netatalk/nls)。
- -systemvol [path]
- AppleVolumes.system ファイルのパスを指定する (デフォルトは /etc/netatalk/AppleVolumes.system)。
- -[no]uservol
- ユーザー個人のボリュームファイルエントリの読み込みを有効または無効にする。
- -[no]uservolfirst
- システム全体の AppleVolumes.default ファイルを処理する前に行う、 ユーザー個人のボリュームファイルの読み込みを有効または無効にする。
- 認証法
- -uamlist [uams list]
- UAM (訳註: User Authentication Method,
ユーザー認証法) を
コンマで区切ってリスト指定する
(デフォルトは
uams_guest.so,uams_passwd.so,uams_dhx_passwd.so)。
最も一般に使われる
UAM を以下に示す。
uams_dhx_passwd.so または uams_dhx_pam.so - Diffie-Hellman eXchange (DHX) を使ったログインを許可する。
uams_guest.so - ゲストログインを許可する。
uams_passwd.so または uams_pam.so - 平文パスワードによるログインを許可する。
uams_randum.so - 乱数と双方向乱数通信による認証を許可する (/etc/netatalk/afppaswd ファイルが必要である)。
- -uampath [path]
- サーバーの UAM のデフォルトパスを設定する (デフォルトは /etc/netatalk/uams)。
- パスワードオプション
- -loginmaxmail [number]
- UAM でサポートされている場合に、ログイン失敗の最大回数を設定する。
- -passwdfile [path]
- サーバーの乱数パスワードファイルのパスを設定する (デフォルトは /etc/netatalk/afppasswd)。
- -passwdminlen [number]
- UAM でサポートされている場合に、最小のパスワード文字数を設定する。
- -[no]savepassword
- クライアントがローカルにパスワードを保存することを、許可または不許可にする。
- -[no]setpassword
- クライアントがパスワードを変更することを、許可または不許可にする。
- 転送プロトコル
- -[no]ddp
- AFP-over-Appletalk を有効または無効にする。 -proxy を指定する場合には、 これではなく -uamlist "" を用いて、 DDP 接続が動作しないようにしなければならない。
- -[no]tcp
- AFP-over-TCP を有効または無効にする。
- 転送オプション
- -admingroup [group]
- 指定した特定のグループに属するユーザーがログインした場合、 スーパーユーザーになることを許可する。 このオプションはデフォルトでは無効にされている。
- -ddpaddr [ddp address]
- サーバーの DDP アドレスを指定する。 デフォルトでは自動的に割り当てられたアドレス (0.0) である。 このオプションは、複数のホームがあるホストを稼働させている場合にのみ役立つ。
- -fqdn [name:port]
- 完全なドメイン名を指定する。オプションとしてポートを指定する。 サーバーが名前を解決できなかった場合は、破棄される。 このオプションは、AppleShare クライアント 3.8.3 以前では動作しない。 このオプションは、デフォルトでは無効である。
- -ipaddr [ip address]
- サーバーが応答すべき IP を指定する (デフォルトはシステムの最初の IP アドレスである)。 このオプションにより、そのマシンが他のマシンに TCP/IP を広報することも可能になる。
- -port [port number]
- AFP-over-TCP で他の TCP ポートを指定する。 デフォルトは 548 である。
- -proxy
- 指定された AFP-over-TCP サーバーとして AppleTalk プロキシサーバーを実行する。 アドレスとポートが指定されない場合、 システムの最初の IP アドレスとポート 548 が使われる。 プロキシサーバーを DDP サーバーとして同時に動作させたくない場合は、 -uamlist "" を設定すること。
- -server_quantum [number]
- DSI サーバーの quantum を設定する。 最小値は 1 MB である。最大値は 0xFFFFFFFFF である。 範囲外の値を指定した場合、デフォルトの値 (最小値) が設定される。
- -noslp
- (Service Location Protocol のサポートが組み込まれている場合に) SLP を使ったサーバーの登録を行わない。 複数のサーバーが稼働しているときは、 このサーバーが他のサーバーに公表されてしまうので、 それを隠したい場合に役立つ。
- その他のオプション
- -guestname [name]
- ゲストが使うべきユーザーアカウントを指定する (デフォルトは "nobody" である)。 名前はクォートすべきである。
- -icon
- プラットフォーム固有のアイコンを使う。
- -loginmsg [message]
- クライアントがログオンした時に表示されるメッセージを設定する。 メッセージはクォートすべきである。
- -nodebug
- デバッグを無効にする。
- -tickleval [number]
- tickle タイムアウトの間隔を (秒単位で) 設定する。
関連項目¶
afpd(8), AppleVolumes.default(5)28 September 2000 | 4th Berkeley Distribution |