skill, snice -
プロセスにシグナルを送る
/
プロセスの優先度を変更する
skill [signal to send] [options] process selection criteria
snice [new priority] [options] process selection criteria
skill
のデフォルトのシグナルは
TERM である。 -l や -L
を用いると、指定できるシグナルをリストできる。
特に便利なシグナルには
HUP, INT, KILL, STOP, CONT, 0 などがある。
デフォルト以外のシグナルの指定方法は
3 つある。 -9 -SIGKILL -KILL。
snice
のデフォルトの優先度は
+4 である (snice +4 ...)。
優先度の番号は +20
(最も遅い) から -20
(最も速い)
までである。
負の優先度の数値は管理権限のあるメンバーしか指定できない。
一般のオプション¶
| -f |
高速モード |
今のところあまり効果がない |
| -i |
対話モード |
各アクションの前に確認を求める |
| -v |
詳細表示モード |
選択されたプロセスに関する情報を表示する |
| -w |
警告を有効にする |
今のところあまり効果がない |
| -n |
非実行モード |
プロセス ID
の表示だけを行う |
| -V |
バージョン表示 |
プログラムのバージョンを表示する |
プロセス選択オプション¶
プロセス選択基準 (process
selection criteria) は、
端末・ユーザー名・プロセスID・コマンド名のいずれかである。
以下のオプションを指定すると、解釈方法を明示できる。
このおもしろいインタフェースについては
Albert
を責めないで欲しい。
| -t |
次の引数は端末である
(tty または pty) |
| -u |
次の引数はユーザー名である |
| -p |
次の引数はプロセス
ID 番号である |
| -c |
次の引数はコマンド名である |
シグナル¶
以下に skill
で使える可能性のあるシグナルのリストを示す。
わかるものについては番号とデフォルトの動作も示す。
| 名前 |
番号 |
アクション |
説明 |
| 0 |
0 |
n/a |
シグナルを送った場合の終了コードを取得する |
| ALRM |
14 |
exit |
| HUP |
1 |
exit |
| INT |
2 |
exit |
| KILL |
9 |
exit |
このシグナルはブロックされない |
| PIPE |
13 |
exit |
| POLL |
|
exit |
| PROF |
|
exit |
| TERM |
15 |
exit |
| USR1 |
|
exit |
| USR2 |
|
exit |
| VTALRM |
|
exit |
| STKFLT |
|
exit |
実装されていないかもしれない |
| PWR |
|
ignore |
システムによっては終了
(exit)
するかもしれない |
| WINCH |
|
ignore |
| CHLD |
|
ignore |
| URG |
|
ignore |
| TSTP |
|
stop |
シェルと相互作用するかもしれない |
| TTIN |
|
stop |
シェルと相互作用するかもしれない |
| TTOU |
|
stop |
シェルと相互作用するかもしれない |
| STOP |
|
stop |
このシグナルはブロックされない |
| CONT |
|
restart |
停止 (stop)
状態なら再開、その他なら無視 |
| ABRT |
6 |
core |
| FPE |
8 |
core |
| ILL |
4 |
core |
| QUIT |
3 |
core |
| SEGV |
11 |
core |
| TRAP |
5 |
core |
| SYS |
|
core |
実装されていないかもしれない |
| EMT |
|
core |
実装されていないかもしれない |
| BUS |
|
core |
コアダンプは失敗するかもしれない |
| XCPU |
|
core |
コアダンプは失敗するかもしれない |
| XFSZ |
|
core |
コアダンプは失敗するかもしれない |
| コマンド |
説明 |
| snice seti crack +7 |
seti と crack
の速度を落とす |
| skill -KILL -v /dev/pts/* |
新スタイルの PTY
デバイスのユーザーを
kill する |
| skill -STOP viro lm davem |
3 人のユーザーを stop
する |
| snice -17 root bash |
root
のシェルを優先する |
Albert Cahalan <albert@users.sf.net> が 1999 年に
non-free 版の代わりとして
skill と snice を書き、 procps
コレクションの現在のメンテナである。
バグ報告は <procps-feedback@lists.sf.net>
まで送って欲しい。