FFLUSH(3) | Linux Programmer's Manual | FFLUSH(3) |
名前¶
fflush - ストリームの内容を強制的に出力(フラッシュ)する
書式¶
#include <stdio.h>
int fflush(FILE *stream);
説明¶
出力ストリームに関しては、 fflush() は、ユーザー空間でバッファーリングされているすべてのデータを 指定された出力に書き出す (フラッシュする)、 もしくはストリーム stream の下位にある書き込み関数を用いてこのストリームを更新する。
seek 可能なファイルに関連付けられた入力ストリーム (ディスクファイルは seek 可能だが、 パイプや端末は seek できない) に関しては、 fflush() は、対応するファイルから取得されたが、アプリケーションからは 読み出されていないバッファーデータを全て破棄する。
ストリームは開いた状態のままであり、 この関数によって何の影響も受けない。
stream 引数が NULL ならば、 fflush() は開いているすべての出力ストリームをフラッシュする。
これらの処理をロックせずに行いたいときは、 unlocked_stdio(3) を参照のこと。
返り値¶
成功すると 0 が返される。 その他の場合には EOF が返され、 errno が、エラーに対応した値に設定される。
エラー¶
- EBADF
- stream は開いているストリームではない。 あるいはストリームは書き込み用ではない。
fflush() 関数は write(2) に関して規定されているエラーで失敗することもある。 この場合 errno もその値に設定される。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
fflush() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
C89, C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
POSIX.1-2001 では入力ストリームのフラッシュの動作は規定されていなかったが、 POSIX.1-2008 では規定されている。
注意¶
fflush() は、 C ライブラリが与えているユーザー空間のバッファーしかフラッシュしない。 データが物理的にディスクに保存されることを保証したければ、 カーネルバッファーもフラッシュしなければならない。 これには例えば sync(2) や fsync(2) を用いる。
関連項目¶
fsync(2), sync(2), write(2), fclose(3), fileno(3), fopen(3), setbuf(3), unlocked_stdio(3)
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2017-09-15 | GNU |