FLOOR(3) | Linux Programmer's Manual | FLOOR(3) |
名前¶
floor, floorf, floorl - 引数を越えない最大の整数値
書式¶
#include <math.h>
double floor(double x); float floorf(float x); long double floorl(long double x);
-lm でリンクする。
floorf(), floorl():
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
説明¶
これらの関数は x より大きくない最大の整数値を返す。
例えば、 floor(0.5) は 0.0 で、 floor(-0.5) は -1.0 である。
返り値¶
これらの関数は x を越えない最小の整数値を返す。
x が整数、+0、-0、NaN、無限大のいずれかの場合、 x そのものが返される。
エラー¶
エラーは発生しない。 POSIX.1-2001 にはオーバーフローでの範囲エラー (range error) の 記載がある。「注意」の節を参照のこと。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
floor(), floorf(), floorl() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。
注意¶
SUSv2 と POSIX.1-2001 にはオーバーフローに関する記述があり、 オーバーフローの場合には、 errno を ERANGE に設定するか、 FE_OVERFLOW 例外を発生することとされている。 実際のところ、どの現行のマシンでも結果がオーバーフローを起こすことはないので、 このエラー処理は意味がない。 (より正確に言うと、オーバーフローは指数部の最大値が 仮数部を表すビットの数より小さい場合にしか起こらない。 IEEE-754 規格の 32 ビットと 64 ビットの浮動小数では、 指数部の最大値はそれぞれ 128 と 1024 であり、 仮数部のビット数はそれぞれ 24 と 53 である。)
関連項目¶
ceil(3), lrint(3), nearbyint(3), rint(3), round(3), trunc(3)
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2017-09-15 |