FMOD(3) | Linux Programmer's Manual | FMOD(3) |
名前¶
fmod, fmodf, fmodl - 浮動小数点剰余関数
書式¶
#include <math.h>
double fmod(double x, double y); float fmodf(float x, float y); long double fmodl(long double x, long double y);
-lm でリンクする。
fmodf(), fmodl():
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
説明¶
これらの関数は x を y で割った浮動小数点剰余を計算する。 返り値は x - n * y である。 ここで、n は x / y の商を ゼロに向かう方向で整数値に丸めたものである。
返り値¶
成功すると、これらの関数は x - n*y を返す。 n は、返り値が x と同じ符号で、その絶対値が y の絶対値よりも小さくなるような整数である。
x か y が NaN の場合、NaN が返される。
x が無限大の場合、領域エラー (domain error) が発生し、 NaN が返される。
y が 0 の場合、領域エラーが発生し、 NaN が返される。
x が +0 (-0) で y が 0 でない場合、+0 (-0) が返される。
エラー¶
これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。
以下のエラーが発生する可能性がある。
- 領域エラー (domain error): x が無限大である
- errno に EDOM が設定される (「バグ」の節も参照)。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。
- 領域エラー: y がゼロ
- errno に EDOM が設定される。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
fmod(), fmodf(), fmodl() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。
バグ¶
バージョン 2.10 より前の glibc の実装では、 無限大で領域エラーが発生した際に、 errno に EDOM が設定されなかった。
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2017-09-15 |