FPCLASSIFY(3) | Linux Programmer's Manual | FPCLASSIFY(3) |
名前¶
fpclassify, isfinite, isnormal, isnan, isinf - 浮動小数点数の分類マクロ
書式¶
#include <math.h>
int fpclassify(x);
int isfinite(x);
int isnormal(x);
int isnan(x);
int isinf(x);
-lm でリンクする。
fpclassify(), isfinite(), isnormal():
|| _XOPEN_SOURCE
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
説明¶
浮動小数点数は無限大や NaN のような特別な値を持つことができる。 マクロ fpclassify(x) で x がどのような種別かを知ることができる。 マクロは任意の浮動小数点数表現を引数としてとることができる。 結果は以下の値のいずれか一つである:
- FP_NAN
- x が "Not a Number" である (数値ではない)。
- FP_INFINITE
- x が正の無限大または負の無限大である。
- FP_ZERO
- x が 0 である。
- FP_SUBNORMAL
- x を正規化形式で表現するには小さすぎる。
- FP_NORMAL
- 上記のどれにも当てはまらない場合であり、 値は通常の浮動小数点数であるはずだ。
他のマクロは、いくつかの標準的な問いに対して、簡単な答えを提供する。
- isfinite(x)
- 以下の場合に 0
以外の値を返す。
(fpclassify(x) != FP_NAN && fpclassify(x) != FP_INFINITE) - isnormal(x)
- (fpclassify(x) == FP_NORMAL) の場合に 0 以外の値を返す。
- isnan(x)
- (fpclassify(x) == FP_NAN) の場合に 0 以外の値を返す。
- isinf(x)
- x が正の無限大の場合は 1 を、 負の無限大の場合は -1 を返す。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
fpclassify(), isfinite(), isnormal(), isnan(), isinf() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, C99.
isinf() に関して、標準規格で定められているのは、 返り値が 0 以外になるのは引数が無限大の場合だけということだけである。
注意¶
glibc 2.01 以前では、 isinf() は x が正の無限大か負の無限大の場合、 0 以外の値 (実際には 1) を返す (C99 の要求仕様で決まっているのは 0 以外の値を返すということだけである)。
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2017-09-15 |