TAN(3) | Linux Programmer's Manual | TAN(3) |
名前¶
tan, tanf, tanl - 正接(タンジェント)関数
書式¶
#include <math.h>
double tan(double x); float tanf(float x); long double tanl(long double x);
-lm でリンクする。
tanf(), tanl():
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
説明¶
これらの関数は x の正接(タンジェント)の値を返す。 x はラジアン単位で指定する。
返り値¶
成功すると、これらの関数は x の正接 (タンジェント) を返す。
x が NaN の場合、NaN が返される。
x が正の無限大か負の無限大の場合、 領域エラー (domain error) が発生し、NaN が返される。
結果がオーバーフローする場合、範囲エラー (range error) が発生し、 各関数はそれぞれ HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。
エラー¶
これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。
以下のエラーが発生する可能性がある。
- 領域エラー (domain error): x が無限大である
- errno に EDOM が設定される (「バグ」の節も参照)。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。
- 範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
- オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW) が上がる。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
tan(), tanf(), tanl() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。
バグ¶
バージョン 2.10 より前の glibc の実装では、 領域エラーが発生した際に、 errno に EDOM が設定されなかった。
関連項目¶
acos(3), asin(3), atan(3), atan2(3), cos(3), ctan(3), sin(3)
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2017-09-15 |