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FMA(3) Linux Programmer's Manual FMA(3)

名前

fma, fmaf, fmal - 浮動小数点数の積と和を計算する

書式

#include <math.h>
double fma(double x, double y, double z);
float fmaf(float x, float y, float z);
long double fmal(long double x, long double y, long double z);

-lm でリンクする。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

fma(), fmaf(), fmal():

_ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L

説明

これらの関数は x * y + z を計算する。 結果は、一つの三項演算として現在の丸めモードにしたがって丸められる (fenv(3) 参照)。

返り値

これらの関数は x * y + z の、一つの三項演算として丸められた値を返す。

xy が NaN の場合、NaN が返される。

yx 倍がちょうど無限大で、 z がそれとは反対の符号の無限大の場合、 領域エラー (domain error) が発生し、NaN が返される。

xy のうち一方が無限大で、もう一方が 0 で、 z が NaN でない場合、領域エラーが発生し、NaN が返される。

xy のうち一方が無限大で、もう一方が 0 で、 z が NaN の場合、領域エラーが発生し、NaN が返される。

yx 倍が 0 の無限大倍 (もしくはその逆) ではなく、 z が NaN の場合、NaN が返される。

結果がオーバーフローする場合、範囲エラー (range error) が発生し、 正しい符号の無限大が返される。

結果がアンダーフローする場合、 範囲エラーが発生し、符号付きの 0 が返される。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

領域エラー: x * y + zx * y が無効で、z が NaN ではない
不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。
範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW) が上がる。
範囲エラー (range error): 結果のアンダーフロー
アンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW) が上がる。

これらの関数は errno を設定しない。

バージョン

これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

インターフェース 属性
fma(), fmaf(), fmal() Thread safety MT-Safe

準拠

C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

関連項目

remainder(3), remquo(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2017-09-15