SIGINTERRUPT(3) | Linux Programmer's Manual | SIGINTERRUPT(3) |
名前¶
siginterrupt - シグナルでシステムコールに割り込むことを許す
書式¶
#include <signal.h>
int siginterrupt(int sig, int flag);
siginterrupt():
|| /* Since glibc 2.12: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE
説明¶
siginterrupt() 関数は、システムコールがシグナル sig によって割り込まれた後、再実行の際の振る舞いを変更する。 flag 引数が偽 (0) ならば、システムコールが指定した シグナル sig によって割り込まれた後に、そのシステムコールは 再実行される。これは Linux においてデフォルトの動作である。
flag 引数が真 (1) でデータの転送が全く行なわれていないならば、 シグナル sig でシステムコールは中断されて、-1 が返され、 errno に EINTR が設定される。
flag 引数が真 (1) でデータの転送が開始されていれば、 システムコールは中断され、それまでに実際に転送されたデータ の量が返される。
返り値¶
siginterrupt() 関数は成功した場合 0 を返す。 シグナル番号 sig が不正な場合、 -1 を返し、 errno にエラーの原因を示す値を設定する。
エラー¶
- EINVAL
- 指定したシグナル番号が不正である。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
siginterrupt() | Thread safety | MT-Unsafe const:sigintr |
準拠¶
4.3BSD, POSIX.1-2001. POSIX.1-2008 は、 siginterrupt() を廃止予定としている。 代わりに、 sigaction(2) に SA_RESTART フラグを指定して使うことを推奨している。
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2016-03-15 |