STPCPY(3) | Linux Programmer's Manual | STPCPY(3) |
名前¶
stpcpy - 文字列をコピーし、コピーした文字列の終りへのポインターを返す
書式¶
#include <string.h>
char *stpcpy(char *dest, const char *src);
stpcpy():
- glibc 2.10 以降:
- _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
- glibc 2.10 より前:
- _GNU_SOURCE
説明¶
stpcpy() 関数は、src で指された文字列を (文字列を終端するヌルバイト ('\0') を含めて) dest で指された配列にコピーする。 文字列は重複してはならず、コピー先の文字列 dest はコピーを受け取る のに十分大きくなくてはならない。
返り値¶
stpcpy() は、文字列 dest の始まりではなく 終りを指すポインター (すなわち、文字列を終端するヌルバイト) を返す。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
stpcpy() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
この関数は POSIX.1-2008 に追加された。 それ以前は、この関数は C や POSIX.1 標準の一部でも UNIX システムの慣習的なものでもなかった。 この関数は Lattice C AmigaDOS コンパイラで初めて登場し、それは少なくとも 1986 年時点ではそうであった。 その後、 1989 年に GNU fileutils と GNU textutils に登場し、 1992 年までには GNU C ライブラリにも存在していた。 この関数は BSD 系にも存在する。
バグ¶
この関数はバッファー dest の範囲を行き過ぎてしまう可能性がある。
例¶
例として、このプログラムは foo と bar を連結して foobar を作るために stpcpy() を使用し、その後表示する。
#define _GNU_SOURCE #include <string.h> #include <stdio.h> int main(void) {
char buffer[20];
char *to = buffer;
to = stpcpy(to, "foo");
to = stpcpy(to, "bar");
printf("%s\n", buffer); }
関連項目¶
bcopy(3), memccpy(3), memcpy(3), memmove(3), stpncpy(3), strcpy(3), string(3), wcpcpy(3)
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2020-06-09 | GNU |