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UALARM(3) Linux Programmer's Manual UALARM(3)

名前

ualarm - 指定したマイクロ秒後にシグナルを送る予定をする

書式

#include <unistd.h>
useconds_t ualarm(useconds_t usecs, useconds_t interval);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

ualarm():

(_XOPEN_SOURCE >= 500) && ! (_POSIX_C_SOURCE >= 200809L)

|| /* Glibc 2.19 以降: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc 2.19 以前: */ _BSD_SOURCE

_BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500

説明

ualarm() 関数は、呼び出し元のプロセスに対して usecs マイクロ秒 (以上) 後に SIGALRM シグナルを送る。 遅れはシステムの活性度・呼び出しの処理時間・ システムタイマーの粒度によって長くなるかもしれない。

捕捉または無視されない限り、 SIGALRM シグナルはプロセスを終了させる。

interval 引数が 0 でない場合、最初の SIGALRM シグナルの後、 さらに interval マイクロ秒毎に SIGALRM シグナルが送られる。

返り値

この関数は、過去に設定された alarm の残りマイクロ秒数を返す。 実行中の alarm がない場合は 0 を返す。

エラー

シグナルによって中断された。 signal(7) 参照。
usecs または interval が 1000000 未満でない (これがエラーとして扱われるシステムの場合)。

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

インターフェース 属性
ualarm() Thread safety MT-Safe

準拠

4.3BSD, POSIX.1-2001. POSIX.1-2001 では ualarm() は過去のものとされている。 POSIX.1-2008 では、 ualarm() の仕様が削除されている。 4.3BSD, SUSv2, POSIX はエラーを定義していない。

注意

POSIX.1-2001 では、 usecs 引数が 0 の場合、何が起こるかは規定されていない。 Linux (やおそらく他ほとんどのシステム) では、 usecs 引数が 0 の場合、処理待ちのアラームがキャンセルされる。

useconds_t 型は [0,1000000] の範囲の整数を保持できる符号なし整数型である。 もともとの BSD での実装や、バージョン 2.1 より前の glibc では、 ualarm() の引数の型は unsigned int であった。 プログラム中に明示的に useconds_t と書かない方が、移植性が高くなる。

この関数と alarm(2), sleep(3), nanosleep(2), setitimer(2), timer_create(2), timer_delete(2), timer_getoverrun(2), timer_gettime(2), timer_settime(2), usleep(3) のような他のタイマー関数との相互作用は規定されていない。

この関数は廃止予定である。 代わりに setitimer(2) もしくは POSIX インターバルタイマー (timer_create(2) など) を使うこと。

関連項目

alarm(2), getitimer(2), nanosleep(2), select(2), setitimer(2), usleep(3), time(7)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2017-09-15