runtest(1) | General Commands Manual | runtest(1) |
名前¶
runtest - DejaGnu テストドライバー
書式¶
runtest [OPTION]...
説明¶
DejaGnu は Expect を利用したプログラムテストのためのフレームワークです。 runtest は DejaGnu におけるドライバープログラムです。 これは実行するテストと、 その実行方法を制御します。
オプション¶
- --all, -a
- テスト結果をすべて出力します。 デフォルトでは、 期待どおりではない結果が出力されます。
- --build TRIPLET
- ビルドシステムにおける TRIPLET を設定します。
- --debug
- Expect の内部的なデバッグ出力をオンにします。 処理結果は dbg.log というファイルにログ出力されます。
- --directory DIRECTORY
- 指定された DIRECTORY に対してのみテストが実行されます。
- --global_init NAME
- libdir にあるグローバルな初期化ファイルに用いる NAME を指定します。 このオプションが指定されなかった場合のデフォルトは site.exp です。
- --help
- 使用方法に関するメッセージを表示して終了します。
- --host TRIPLET
- ホストシステムにおける TRIPLET を設定します。
- --host_board NAME
- 利用するホストボード (host board) を定義します。
- --ignore test1.exp test2.exp ...
- 指定するテストを実行しません。
- --local_init NAME
- カレントディレクトリと objdir の両方にある、 テストスイート用のローカル初期化ファイルに用いる NAME を指定します。 このオプションが指定されなかった場合のデフォルトは site.exp です。
- --log_dialog
- Expect による出力を標準出力に書き出します。
- --mail ´name1 name2 ...´
- テスト結果を受け取るメールアドレスを指定します。
- --objdir PATH
- PATH には、 コンパイル済のテストコードを含むディレクトリを指定します。
- --outdir DIRECTORY
- テストログ結果を出力する DIRECTORY 名を指定します。
- --reboot
- runtest が初期化を行う際に (対応していれば)、 ターゲットボードを再起動します。
- --srcdir PATH
- PATH には、 テストディレクトリを指定します。
- --strace N
- Expect の内部トレースレベルを N まで上げます。 処理結果は dbg.log というファイルにログ出力されます。
- --target TRIPLET
- ターゲットの TRIPLET を設定します。
- --target_board NAME
- テスト実行するターゲットボードの NAME 一覧を設定します。
- --tool TOOLNAME
- テストされるツールを指定します。 TOOLNAME は、 適用されるテストスイートおよび関連初期化モジュールを制御します。
- --tool_exec PATH
- テストする実行ファイルへのパスを指定します。
- --tool_opts OPTIONS
- ツールに受け渡す追加の OPTIONS を指定します。
- -v, --verbose
- テストケースや DejaGnu ユーティリティーコードから、 詳細なデバッグ出力を行うようにします。 複数指定すれば、 より詳細な出力が得られます。
- -V, --version
- DejaGNU, Expect, Tcl のバージョンを表示します。
- -x, --xml
- XML 出力を生成します。 出力ファイル名は、 ツール名に拡張子 .xml をつけたものになります。
- -D[number]
- Tcl デバッガーを有効にします。 number には 1 か 0 を指定します。 これが 1 の場合、 Expect シェルは起動後にブレークします。 インタラプトキー (interrupt key) を入力すれば、 DejaGnu のデバッガープロンプトになります。 0 の場合は DejaGnu が普通に起動しますが、 Control-C を入力すればデバッガープロンプトになります。
- コマンドラインからファイル名を指定すると、
- それが実行するテスト名になります。 普通はテストスクリプトの名前とします (たとえば foo.exp)。
Makefile 風の変数を使って、 ツール名やそれに対するフラグを指定することができます。 こういった指定やその他の構成に依存する値は、 設定の際に生成され、 ファイル site.exp に保存されます。
終了ステータス¶
- 0
- 失敗が想定されているテスト、 あるいは対応していないテストを含めた、 すべてのテストが成功した場合。
- 1
- テストに失敗した場合、 期待どおりにならなかった場合、 未解決の場合。
- 2
- テストスクリプト内において Expect が何らかのエラーとなった場合。
著者¶
Rob Savoye (rob@welcomehome.org)
バグ報告¶
バグ報告は <bug-dejagnu@gnu.org> までお願いします。
著作権¶
Copyright © 2005-2016, 2018, 2020 Free Software Foundation, Inc.
This is free software. You may redistribute copies of it under the terms of the GNU General Public License <http://www.gnu.org/licenses/gpl.html>. There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目¶
DejaGnu の完全なドキュメントは Texinfo マニュアルとしてメンテナンスされています。 info プログラムが適切にインストールされていれば、 以下のコマンド
- info dejagnu
を実行して完全なマニュアルを参照できます。
2018-12-01 |