NAME¶
ack -
日本語コードコンバータ
SYNOPSIS¶
ack [
-{e|s|jn|c} ] [
-{a|A|o file
} ] [
-zuCntd ] [
-{E|S} ] [
<file>... ]
DESCRIPTION¶
ack は、日本語
EUC、シフトJIS、7bit JIS
のそれぞれのコード系の相互変換を行う日本語コードコンバータです。
JIS片仮名(SJIS
半角仮名)の変換に対応しています。
入力漢字コードは自動判別することが可能で、これら片仮名が含まれていても混乱しません。
またファイルの日本語コードを置換する、という使い方もできます。
OPTIONS¶
- -e
- 出力漢字コードを
日本語EUC にします。
- -s
- 出力漢字コードを
シフトJIS にします。
- -jn
- 出力漢字コードを
7bit JIS にします。 n
は出力コードのモードです。省略して
-j とした場合は、
n
の値はコンパイルスイッチ
-DDEFJIS
で与えたものになります。
n
の数値の意味は以下の通り。
0 1
bit0: ESC$B ESC$@ JISX208-1983,1978切替え
bit1: ESC(J ESC(B JISX201ローマ字,ASCII切替え
bit2: ESC(I SI/SO JISX201片仮名の指示方法切替え
bit3: ESC$x ESC$(x ( を省略する、しない切替え
<例> -j0 : ESC(J, ESC$B, ESC(I
-j1 : ESC(J, ESC$@, ESC(I
-j2 : ESC(B, ESC$B, ESC(I
-j3 : ESC(B, ESC$@, ESC(I
- -c
- 変換出力をせずに、入力コードの判定のみ行ないます。
判定結果のコードタイプと、それぞれの文字数を表示します。
漢字 (kanji, kanji7, err) は 2byte
で1文字として数えています。
code :コードタイプ ascii,sjis,euc,jis の4種類
kanji :sjis,euc 漢字の文字数
kana :sjis,euc 片仮名文字数(SJIS半角仮名)
kanji7 :7bit jis 漢字の文字数(2byte code)
kana7 :7bit jis 片仮名の文字数(1byte code)
err :sjis,euc 漢字で判定不能文字の文字数
ascii :7bit 表示可能(図形)文字(0x20〜0x7e)文字数
ctrl :コントロールコードの文字数(改行,TAB含む)
other :その他の文字数
- -z
- 入力に JISX201
片仮名文字が含まれていれば、それを
JISX208
の片仮名に置き換えます。(いわゆる半角仮名->全角仮名変換)
- -a
- 出力ファイル名を自動で割り当てます。出力コードに応じて、入力ファイル名に
.jis/.euc/.sjis
を追加した名前になります。(すでについていた
.jis/.euc/.sjis/.ujis は削除する)
- -A
- ファイル内容をコード変換して置き換えます。元ファイルは
.bak
をつけた名前で保存します。
- -t
- タイムスタンプを保存します。出力ファイルのタイムスタンプを、入力ファイルと同一にします。
- -o file
- 出力ファイル名として
file
を指定します。入力ファイル名より先にないと有効になりません。(入力ファイルが複数ある時は、このスイッチは直後に指定したものに対してのみ有効)
- -C
- 変換不能漢字コードを「※」に置き換えて出力します。このスイッチがなければエラー文字は何の変換も無しにそのまま出力します。
- -n
- 入力漢字コード判定時に、ファイル名の.jis/.euc/
.sjis/.ujis
を参照しません。
- -u
- 入力の 0x0d および 0x1a
を取り除きます。UNIX
モードです。DOS -> UNIX
のテキスト変換時に使用できます。(注意:暫定機能)
- -d
- 入力ファイルがディレクトリであっても無視しません。通常はディレクトリ名が与えられた時は無視します。
- -E
- 入力コード自動判定を使わず、常に入力漢字コードを
日本語EUC または 7bit JIS
として扱います。
- -S
- 入力コード自動判定を使わず、常に入力漢字コードを
シフトJIS または 7bit JIS
として扱います。
AUTHOR¶
小笠原博之 (Ogasawara Hiroyuki)
InterNet: oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp
DenDen-NET: DEN0006 COR. (0238-21-5952/133.24.72.9,login:den)