xbiff -
メールボックスに旗を立てる
X プログラム
xbiff [ -
toolkitoption ... ] [
-option ... ]
xbiff
プログラムは小さなメールボックスの画像を表示する。メールが何も届いてい
ないときはメールボックスの旗が降りている。メールが到着するとメールボッ
クスの旗が立ってビープ音が鳴る。デフォルトでは画像の中でマウスボタンの
どれかを押すと
xbiff
は現在のメールファイルのサイズを「空」のサイズとして記憶し、旗を下げる。
オプション¶
xbiff
は以下に挙げる付加的なオプションに加えて、全ての
X Toolkit 標準の
コマンド行オプションを受けつける。
-
-help
- このオプションは指定できるオプションの簡潔なまとめを標準エラー出力に
表示する。
-
-update seconds
- このオプションは
xbiff
がその画像を更新する頻度を秒単位で指定する。もしメールボックスが隠され
てその後現われた時は即座に更新される。デフォルトは
30 秒。
-
-file filename
- このオプションは監視するファイルの名前を指定する。
デフォルトでは xbiff
はシステムのデフォルトの場所にあるメール受信ファイルを監視する
(例えば /var/mail/username,
/usr/spool/mail/username, /var/spool/mail/username
などである。ここで
username
はユーザのログイン名である)。
MAIL
環境変数が設定されている場合、
xbiff
はそのファイルを監視する。
-
-volume percentage
- このオプションは新しいメールが届いた時の、ベルの鳴る音の大きさを指定す
る。
-
-shape
- このオプションは。もし
empty か full イメージへの mask
が与えられた場
合。メールボックスのウィンドウの形を整える。
以下の X Toolkit
標準のコマンド行の記述は
xbiff
においても共通して使
われる。
-
-display display
- このオプションは接続先の
X
サーバーを指定する。
-
-geometry geometry
- メールボックスウィンドウの好みの大きさと位置を指定する。メールボックス
は幅48ピクセル、高さ48ピクセルの大きさでウィンドウの中央に表示される。
-
-bg color
- このオプションは使われるウィンドウの背景色を指定する。
-
-bd color
- このオプションは使われるウィンドウの境界色を指定する。
-
-bw number
- このオプションはウィンドウを取り囲む境界の幅をピクセル単位で指定する。
-
-fg color
- このオプションは使われるウィンドウの前景色を指定する。
-
-rv
- このオプションは前景色と背景色を入れ換えたビデオイメージを表示すること
を指定する。
-
-xrm resourcestring
- このオプションは使用されるリソースの
string
を指定する。これは分離され
たコマンド行オプションを持たないリソースを設定する時に特に便利であ
る。
X のデフォルト値¶
アプリケーションのクラス名は
XBiff
である。このプログラムは
Mailbox
ウィジェットを使う。これは以下のものと同様に全てのコアのリソース名とク
ラスを理解する。
- checkCommand (class CheckCommand)
- file
の大きさを調べるということよりも、むしろ新しいメールをチェックするため
に実行するシェルコマンドを指定する。指定された
string 値は system (3)
コールに対する記述に使われるので、入出力のリダイレクションを含んでも構
わない。 戻り値 0
は新しいメールが待っており、1
はメールボックスの大きさに変更
はなく、2
はメールが消去されたことを意味する。デフォルトではシェルコ
マンドは与えられていない。
-
file (class File)
- このオプションは監視するファイルの名前を指定する。
デフォルトでは、前述のコマンド行オプション
-file
と同じ動作をする。
-
onceOnly (class Boolean)
- 新しいメールが見つかった初めの時だけベルが鳴らされ、少なくとも待ってい
るメールがない状態での次のインターバルまではベルは再び鳴らされない、と
いうことを指定する。ウィンドウは復帰されるまでは新しいメールのあること
を表示し続ける。デフォルトでは無効にしてある。
-
width (class Width)
- メールボックスの幅を指定する。
-
height (class Height)
- メールボックスの高さを指定する。
-
update (class Interval)
- メールがチェックされる頻度を秒単位で指定する。デフォルトは30秒。
-
volume (class Volume)
- ベルが鳴らされる時の音の大きさを指定する。デフォルトは
33 %。
-
foreground (class Foreground)
- 前景色を指定する。
-
reverseVideo (class ReverseVideo)
- 前景色と背景色を入れ換える。
-
flip (class Flip)
- メールが到着したときに表示される画像を逆転させるか否かを指定する。デフォ
ルトは"true"。
-
fullPixmap (class Pixmap)
- メールが届いた時に表示するビットマップ画像を指定する。デフォルトは
flagup。
-
emptyPixmap (class Pixmap)
- メールが届いていない時に表示するビットマップ画像を指定する。デフォルト
は flagdown。
-
shapeWindow (class ShapeWindow)
- 与えられた fullPixmapMask
と emptyPixmapMask
に対してメールボックスの
ウィンドウを整形するか否か指定する。デフォルトは
false。
-
fullPixmapMask (class PixmapMask)
- 新しいメールが届いた際に表示されるビットマップ画像の
mask を指定する。
デフォルトは無指定。
-
emptyPixmapMask (class PixmapMask)
- 新しいメールが届いていない時に表示されるビットマップ画像の
mask を指定
する。デフォルトは無指定。
アクション¶
Mailbox
ウィジェットはイベントのトランスレーションで以下の
action を提供する。
-
check()
- このアクションはウィジェットに新しいメールのチェックと適切な旗を表示さ
せる。
-
unset()
- このアクションは新しいメールが届くまでウィジェットに旗を下げさせる。
-
set()
- このアクションはユーザがリセットするまでウィジェットに旗を上げさせる。
デフォルトのトランスレーションは
<ButtonPress>: unset()
である。
環境変数¶
-
DISPLAY
- デフォルトのホスト名とディスプレイ番号を得る。
-
XENVIRONMENT
- RESOURCE_MANAGER
プロパティーの中に保存されているグローバルなリソース
を上書きするリソースファイルの名前を得る。
関連項目¶
X(7),
xrdb(1),
stat(2)
メールボックスのビットマップが汚い。
Jim Fulton, MIT X Consortium
Additional hacks by Ralph Swick, DEC/MIT Project Athena