MV(1) | ユーザーコマンド | MV(1) |
名前¶
mv - ファイルの移動 (や名前の変更) を行う
書式¶
mv [OPTION]... [-T] SOURCE DEST
mv [OPTION]... SOURCE... DIRECTORY
mv [OPTION]... -t DIRECTORY SOURCE...
説明¶
ファイル名の変更、もしくは複数のファイルをディレクトリへ移動します。
長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。
- --backup[=CONTROL]
- ファイルを上書きする際に、バックアップを作成する
-b --backup 同様だが、引数をとらない
- -f, --force
- 上書きの前に確認を行わない
- -i, --interactive
- 上書きの前に確認を行う
- -n, --no-clobber
- 既存のファイルを上書きしない
-i, -f, -n を一つ以上使用した場合、最後のオプションが使用されます。
- --strip-trailing-slashes
- 各 SOURCE 引数の最後にあるスラッシュ (/) を取り除く
- -S, --suffix=SUFFIX
- 通常のバックアップ接尾辞を SUFFIX で上書きする
- -t, --target-directory=DIRECTORY
- 全ての SOURCE 引数を DIRECTORY に移動する
- -T, --no-target-directory
- DEST を通常ファイルとして扱う
- -u, --update
- SOURCE ファイルが移動先のファイルより新しいか、 移動先が存在しない場合のみ移動を行う
- -v, --verbose
- 実行中の動作を表示する
- -Z, --context
- 移動先ファイルの SELinux セキュリティコンテキストを デフォルトタイプに設定する
- --help
- 使い方を表示して終了する
- --version
- バージョン情報を表示して終了する
--suffix も環境変数 SIMPLE_BACKUP_SUFFIX も設定されていない場合、 バックアップ接尾辞は '~' になります。 バージョン管理方法は --backup オプションや VERSION_CONTROL 環境変数で 選択できます。以下の値を指定できます:
- none, off
- バックアップを作成しない (--backup を付けた時でも)
- numbered, t
- 番号付きバックアップを作成する
- existing, nil
- 番号付きバックアップがあれば番号付き、
- そうでなければ、simple で作成する
- simple, never
- 常に簡易バックアップを作成
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバグは <https://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 詳細な文書 <https://www.gnu.org/software/coreutils/mv> (ローカルでは info '(coreutils) mv invocation' で参照可能)。
作者¶
作者 Mike Parker、 David MacKenzie、および Jim Meyering。
著作権¶
Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc.
ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later
<https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO
WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目¶
mv の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および mv のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
- info mv
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。
2021年5月 | GNU coreutils |