ED(1) | ユーザーコマンド | ED(1) |
名前¶
ed - 行指向のテキストエディター
書式¶
ed [options] [file]
説明¶
GNU ed は、行指向のテキストエディターです。 テキストファイルの生成、表示、変更その他の操作を、対話的にまたシェルスクリプトを通じて行なうことができます。 red は制限つきの ed です。 red では、カレントディレクトリのファイルのみを編集でき、シェルコマンドの実行はできません。 ed は Unix に元からあるエディターであるという点で、'標準的な' テキストエディターと言えるものであり、 数多くの環境で利用可能です。 ただし実際には、 フル画面表示が可能な GNU Emacs や GNU Moe が用いられるのがほとんどです。
オプション¶
- -h, --help
- ヘルプを表示して終了します。
- -V, --version
- バージョン情報を表示して終了します。
- -E, --extended-regexp
- 拡張正規表現を利用します。
- -G, --traditional
- 互換性モードにより実行します。
- -l, --loose-exit-status
- コマンドが失敗しても、 終了ステータス 0 を返します。
- -p, --prompt=STRING
- 対話プロンプトとして STRING を用います。
- -r, --restricted
- 制限モードで実行します。
- -s, --quiet, --silent
- 診断情報、バイト数、プロンプト '!' を表示しません。
- -v, --verbose
- 詳細表示を行います。 'H' コマンドと同じです。
- --strip-trailing-cr
- テキスト行の末尾にあるキャリッジリターンを取り除きます。
指定された 'file' の内容を読み込んで編集を開始します。 'file' の先頭が '!' で始まる場合は、 シェルコマンドの出力を読み込みます。
終了ステータスは以下のとおりです。 正常終了の場合は 0、 環境上の問題発生 (ファイルが見つからない、フラグが不正、I/O エラーなど) の場合は 1、 入力ファイルの破損や不正は 2、 内部一貫性のエラー (バグなど) による処理不能状態は 3 です。
バグ報告¶
バグ報告は bug-ed@gnu.org
までお願いします。
ed ホームページ:
http://www.gnu.org/software/ed/ed.html
GNU
ソフトウェアの全般的なヘルプ:
<http://www.gnu.org/gethelp/>
著作権¶
Copyright © 1994 Andrew L. Moore.
Copyright © 2022 Antonio Diaz Diaz. License GPLv2+: GNU GPL version 2
or later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO
WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目¶
ed の完全なドキュメントは Texinfo マニュアルとしてメンテナンスされています。 info と ed の両プログラムが適切にインストールされていれば、 以下のコマンド
- info ed
を実行して完全なマニュアルを参照できます。
2022/02 | GNU ed 1.18 |