MKTEMP(1) | ユーザーコマンド | MKTEMP(1) |
名前¶
mktemp - 一時ファイルや一時ディレクトリを作成する
書式¶
mktemp [OPTION]... [TEMPLATE]
説明¶
一時ファイルまたは一時ディレクトリを安全に作成し、その名前を表示します。 TEMPLATE 文字列は最後に連続した 'X' を最低 3 個は含まなければいけません。 TEMPLATE が指定されない場合、tmp.XXXXXXXXXX が使用され、 --tmpdir が暗黙のうちに指定されます。 ファイルは u+rw から umask の設定を差し引いたものが作成されます。 ディレクトリは u+rwx から umask の設定を差し引いたものが作成されます。
- -d, --directory
- ファイルではなく、ディレクトリを作成する
- -u, --dry-run
- 名前のみ表示し、何も作成しない (安全ではない)
- -q, --quiet
- ファイルまたはディレクトリ作成失敗のメッセージを抑止する
- --suffix=SUFF
- TEMPLATE に SUFF を追加する。 SUFF にスラッシュ (/) が含まれては いけない。 TEMPLATE の最後に X が含まれていない場合、 このオプションが暗黙に有効になる
- -p DIR, --tmpdir[=DIR]
- TEMPLATE を DIR に対する相対パスとして扱う。DIR が指定 されていない場合、 $TMPDIR が設定されていれば $TMPDIR が使用され、 設定されていなければ /tmp が使用される。 このオプションを使用する場合、 TEMPLATE は絶対パスであってはならない。 -t と異なり、 TEMPLATE にはスラッシュ (/) を含めることができるが、 mktemp は最後の要素のみ作成し、途中のディレクトリは作成しない。
- -t
- TEMPLATE を (ディレクトリ部分を含まない) ファイル名として解釈する。 $TMPDIR が設定されている場合には $TMPDIR、そうでない場合は -p オプションで指されているディレクトリが使用され、 どちらも指定されていない場合は /tmp (非推奨)、 からの相対パスと解釈される。
- --help
- 使い方を表示して終了する
- --version
- バージョン情報を表示して終了する
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバグは <https://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 詳細な文書 <https://www.gnu.org/software/coreutils/mktemp> (ローカルでは info '(coreutils) mktemp invocation' で参照可能)。
作者¶
作者 Jim Meyering および Eric Blake。
著作権¶
Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc.
ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later
<https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO
WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目¶
mkstemp(3), mkdtemp(3), mktemp(3)
mktemp の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および mktemp のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
- info mktemp
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。
2021年5月 | GNU coreutils |