STDBUF(1) | ユーザーコマンド | STDBUF(1) |
名前¶
stdbuf - 標準入出力ストリームのバッファ動作を変更して、COMMAND を実行する
書式¶
stdbuf OPTION... COMMAND
説明¶
標準入出力ストリームのバッファ動作を変更して COMMAND を実行します。
長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。
- -i, --input=MODE
- 標準入力のバッファ動作を変更する
- -o, --output=MODE
- 標準出力のバッファ動作を変更する
- -e, --error=MODE
- 標準エラー出力のバッファ動作を変更する
- --help
- 使い方を表示して終了する
- --version
- バージョン情報を表示して終了する
MODE が 'L' の場合、対応するストリームは行単位でバッファリングされます。 このオプションは標準入力に対しては無効です。
MODE が '0' の場合、対応するストリームはバッファリングされなくなります。
それ以外の場合は MODE に数値を指定します。数値には次の倍数を指定することができます: KB 1000, K 1024, MB 1000*1000, M 1024*1024, その他 G, T, P, E, Z, Y など。 二進接頭辞も使用することもできます: KiB=K, MiB=M など。 対応したストリームに MODE バイトのサイズが割り当てられたバッファが設定されます。
注意: COMMAND が標準ストリームのバッファリングを調整する場合 (例えば 'tee')、 'stdbuf' が変更した設定は上書きされます。また、いくつかのフィルタ ('dd' や 'cat' 等) は入出力にストリームを使用しないため、 'stdbuf' 設定の影響を受けません。
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバグは <https://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 詳細な文書 <https://www.gnu.org/software/coreutils/stdbuf> (ローカルでは info '(coreutils) stdbuf invocation' で参照可能)。
バグ¶
glibc 環境では、バッファサイズを指定した場合 (つまり、完全に バッファリングを行うモードを使用した場合) の動作は未定義です。
例¶
tail -f access.log | stdbuf -oL cut -d ' ' -f1 | uniq
このコマンドでは access.log
の一意なエントリがあると直ちに出力されます。
作者¶
作者 Padraig Brady。
著作権¶
Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc.
ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later
<https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO
WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目¶
stdbuf の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および stdbuf のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
- info stdbuf
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。
2021年5月 | GNU coreutils |