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APT-CDROM(8) APT APT-CDROM(8)

名前

apt-cdrom - APT CD-ROM 管理ユーティリティ

概要

apt-cdrom [-rmfan] [-d=CDROMマウントポイント] [-o=設定文字列] [-c=設定ファイル] {add | ident | {-v | --version} | {-h | --help}}

説明

apt-cdrom は利用可能な取得元として、APT のリストに新しい CD-ROM を追加するのに使用します。apt-cdrom は、ディスクの構造を測定します。また、焼き損じを可能な限り補正し、インデックスファイルの確認を行います。

APT システムに手作業で CD を追加するのは難しいため、apt-cdrom が必要になります。その上、複数の CD のディスクを 1 枚づつ、焼き損じを補正できるか評価しなければなりません。

-h オプションや --help オプションを除き、以下に挙げるコマンドが必要です。

add

add は、新しいディスクを取得元リストに追加します。CD-ROM デバイスのアンマウントやディスク挿入のプロンプト表示の後に、ディスクのスキャンとインデックスファイルのコピーを行います。ディスクに正しい .disk ディレクトリが存在しない場合、タイトルを入力するよう促します。

APT は、現在ドライブにあるディスクのトラックから取得した、CD-ROM ID を使用します。またその ID を、/var/lib/apt/cdroms.list 内のデータベースで管理します。

ident

格納されているファイル名と現在のディスクが同一かどうかをレポートする、デバッグツールです。

オプション

ここで設定オプションとして説明したコマンドラインオプションは、 すべて設定ファイルを使用して設定できます。 設定ファイルに書いた真偽値をとるオプションは -f-,--no-f, -f=no などのようにして上書きできます。

--no-auto-detect, --cdrom

CD-ROM パスの自動検出を試行しません。通常、--cdrom オプションと組み合わせて使います。設定項目: Acquire::cdrom::AutoDetect

-d, --cdrom

マウントポイント - CD-ROM をマウントする場所を指定します。このマウントポイントは、/etc/fstab に正しく設定されている必要があります。設定項目: Acquire::cdrom::mount

-r, --rename

ディスクの名前変更 - ディスクのラベル変更や、指定したラベルでのラベルの上書きを行います。このオプションにより、apt-cdrom が新しいラベルを入力するよう促します。設定項目: APT::CDROM::Rename

-m, --no-mount

マウントなし - apt-cdrom が、マウントポイントにマウント・アンマウントしないようにします。設定項目: APT::CDROM::NoMount

-f, --fast

高速コピー - パッケージファイルが妥当であると仮定し、チェックを全く行いません。このオプションは、このディスクで以前 apt-cdrom を行っており、エラーを検出しなかった場合のみ使用すべきです。設定項目: APT::CDROM::Fast

-a, --thorough

完全パッケージスキャン - 古い Debian 1.1/1.2 のディスクは、パッケージファイルが違う場所にあるため、このオプションを使う必要があるかもしれません。CD をスキャンするのに非常に時間がかかりますが、全パッケージファイルを抽出することができます。

-n, --just-print, --recon, --no-act

変更なし - sources.list(5) ファイルの変更や、インデックスファイルの書き込みを行いません。とはいえ、すべてのチェックは行います。設定項目: APT::CDROM::NoAct

-h, --help

使い方の短い要約を表示します。

-v, --version

プログラムのバージョンを表示します。

--audit

Show audit (and notice) messages. This overrides the quiet option, but only for notice messages, not progress ones.

-c, --config-file

設定ファイル。 使用する設定ファイルを指定します。 このプログラムは、デフォルト設定ファイルを読んでから、この設定ファイルを読みます。 この設定をデフォルト設定ファイルよりも前に読む必要がある場合、 APT_CONFIG 環境変数に指定してください。構文については apt.conf(5) をご覧ください。

-o, --option

Set a Configuration Option; This will set an arbitrary configuration option. The syntax is -o Foo::Bar=bar. -o and --option can be used multiple times to set different options.

--no-color, --color

Turn colors on or off. Colors are on by default on supported terminals for apt(8) and can also be disabled using the NO_COLOR or APT_NO_COLOR environment variables, or further configured by the APT::Color configuration option and scope, see apt.conf(5) for information on that.

関連項目

apt.conf(5), apt-get(8), sources.list(5)

診断メッセージ

apt-cdrom は正常終了時に 0 を返します。エラー時には十進の 100 を返します。

バグ

APT バグページ[1] をご覧ください。 APT のバグを報告する場合は、 /usr/share/doc/debian/bug-reporting.txt や reportbug(1) コマンドをご覧ください。

翻訳

倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp> (2003-2006,2009-2012), Takuma Yamada <tyamada@takumayamada.com> (2016), Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>

この翻訳文書には未訳部分が含まれている可能性があることに 注意してください。 翻訳がオリジナルに追従できていない場合、 内容を失わないようにこのようにしています。

著者

Gunthorpe Jason[FAMILY Given]

[FAMILY Given]

注記

1.
APT バグページ
30 11 月 2013 APT 2.9.17