ldd -
共有ライブラリへの依存関係を表示する
ldd [OPTION]... FILE...
ldd
はコマンドラインで指定したプログラムや共有ライブラリについて、
それぞれで必要とされる共有ライブラリを表示する。
オプション¶
- --version
- ldd
のバージョン番号を表示する。
- -v --verbose
- シンボルのバージョン情報などを含めた全ての情報を表示する。
- -u --unused
- 使用されていない直接の依存関係を表示する
(glibc 2.3.4 以降)。
- -d --data-relocs
- リロケーションを実行し、足りないオブジェクトについてレポートする
(ELF のみ)。
- -r --function-relocs
- 足りないオブジェクトや関数についてレポートする
(ELF のみ)。
- --help
- 使用法を表示する。
標準的なバージョンの
ldd は glibc2
に付属している。 libc5
には古いバージョンのものが付属しており、
これが入っているシステムもまだ存在する。
libc5
バージョンではロングオプションがサポートされていない。
一方、glibc2
バージョンでは
-V
をサポートしておらず、これと同じ意味の
--version
しかサポートしていない。
libc5
バージョンのプログラムでは、
コマンドラインで与えられたライブラリ名に
'/'
が含まれている場合は、ライブラリ名をそのまま用いる。
'/'
が含まれていない場合は、標準的なパスからライブラリを検索する。
カレントディレクトリにある共有ライブラリに対して実行するには、
名前にプレフィックス
"./" を付けること。
ldd は a.out
共有ライブラリでは動作しない。
ldd は非常に古い a.out
プログラム (
ldd
のサポートがコンパイラに追加される以前にビルドされたようなプログラム)
では動作しない。
このようなプログラムに対して
ldd
を用いると、プログラムは
argc = 0
で実行される。結果は予想不可能である。
関連項目¶
ld.so(8),
ldconfig(8)
この文書について¶
この man ページは Linux
man-pages
プロジェクトのリリース
3.41 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man-pages/
に書かれている。